こんにちは。㈱MSPの藤井です。
本日のCADWe’ll Tfasテクニックは・・・
今回は誰が見ても分かり易い、「架台のアイソメ図」の作成方法を紹介します。
若い子が「機器据付用現地組立箱型架台」の製作図を書いています。
背中が語っています。「なんでワシがボルトのサイズやプレートまで考えながら書かないといけないの?こんなの外注の図面屋さんにお任せでええが。」と。
その苦労がいずれ役に立つんだよ(´・ω・`)ホロリ・・・
そして組み立てる時、鳶さんににこういわれるんだよ。
「この鋼材はどっちが北なんやー」
「ボルト45Lと40Lがあるけど、こりゃーどれをどこにつかうんやー」
「H型鋼はテーパーワッシャー入れるんかいのー?」
「わしらー受け取りで来とるんどー。こがーな図面で手間ー食うとったら追加じゃあー」
現場あるある備後弁4コンボですね。(´・ω・`)ホロリ・・・
どんな職人でもパッと見て形状や使用ボルトが理解できる為にはどのような図面がいいのでしょうか。いろいろやり方はありますが私の一押しはアイソメ図です。
「平面、A断面、B断面」のように複数の図面を見比べるよりイメージが湧きやすいです。
3D画像を張り付けてもいいのですが、
①個人的に図面に3D画像を張り付けるのが好きではない
②鋼材の刃に隠れてしまい見えない場所が出てしまう
③どうしてもこのテクニックを紹介したい
という3点から今回はアイソメで勝手に話を進めます。はい。
こんなイメージです。
それではさっそくアイソメを作成しましょう。
空調→その他の作図→アイソメ図 と・・・
( ゚Д゚)ナンテコッタ・・・
そうなんです。tfasの鋼材はアイソメ図に変換できないんです。
この事実に何千人の担当者が驚愕し落胆し涙を流したことか・・・
出来ないものは出来ない。以上、本日のCADWe’ll Tfasテクニックでした。って訳にはいかないので。
考え方を変えて「斜め上から見た断面」を作成することでアイソメ図の代用品とします。
断面図のサブコマンド。「断面設定」を実行します。
これで「斜め45°を斜め45°上から見た断面図の画面」が新規に作成されました。
次にいつもの要領で断面を作成すると、先ほど作成された画面にこのように表示されます。
おおー。良いじゃん良いじゃん。
形状は一目瞭然。あとは必要な情報を記入して完成です。
迎えた当日。
「図面はこれで材料はここに置いてるんで。ボルトの向き長さやワッシャーは図面に書いてて、100Vの場所は前回と変わってないんで。自分ダクトの搬入に付いてるから分らんかったら電話して下さい。搬入終わったら見に来ますんでよろしく!!」
完全に出来る担当者の会話ですね・・・。惚れてしまいそうです。
ちなみにダクトや配管の場合このようになります。
バルブ・機器登録データ・ダンパー等がうまく表現されてません。
なんちゃってアイソメなのでそこはご愛敬。
標準機能のアイソメ図だとダクトは単線になってしまうので、イメージを伝えるだけならコチラの方がおすすめです。
以上、本日のCADWe’ll Tfasテクニックでした。
CADWe’ll Tfasの部屋では、初心者向けの基本操作の説明などはせず『安っぽい画像』『安っぽい文章』『濃い内容』のマニアックなページを目指します。
ここで得た知識で、あなたが30分早く帰れる事を切に願います。