こんにちは。㈱MSPの藤井です。
本日のCADWe’ll Tfasテクニックは・・・
『大量の架台製作図を第三角法で作図する』というレアな人向けのテクニックを紹介します。
大きな熱源機械室やポンプユニット数台分の架台製作図を起こすとなると、部材数が100を超える事もあります。
架台製作図を分かり易く起こすには第三角法で描くのが良いのですが・・・
100個の架台の二方向の断面図を起こす事を考えると(´・ω・`)ショボーン ってなりますよね。
第三角法で作図した架台製作図です。
藤井は考えました。大量の断面図を起こすのに『断面を切る』という同じ操作を繰り返すのだから、何とか手数が減らせないかと。そしてたどり着いたのです。この技に。
この技を使っている人を今まで見た事がないので、体操の技名のように「フジイ」と呼んでいます。
この技をマスターすれば、100個の架台が攻めてきても『えっとのこたぁーなーでー』と、返り討ちに出来るはずです。
手順1
まず正面図を配置します。
手順2
最大寸法以上の、覚えやすく計算しやすい寸法で、一個ずつ階段状に移動させます。
例では、一個目は2000、二個目は4000下方向に移動させてます。
手順3
右断面図作成し、元図に複写します。
前の手順で階段状に移動しておいたので、断面同士がかぶっていません。
手順5
上面図を作成し、元図に複写します。
手順6
手順1で階段状に移動したものを元の寸法に戻します。
GIFアニメで流れを見てみましょう。
階段状に移動して後で戻す手間は増えますが、断面を一個ずつ作成することを考えると圧倒的に早いし肩が凝りません。
断面図作成が二回で済むので、断面切ったときに描写で待たされるイラッとする時間を減らせると思うとストレス軽減にも効果があります。
第一角法で「Uボルトの穴振りとか細かいところは工場にお任せ」ってやっていい場合もあるとは思います。
が、たった5分で描ける側面図を横着して工員が5分悩んだり、工員が担当者へ問い合わせして10分使ったり、挙句の果てには側面図が無い為に図面を読み間違えて鋼材切り直しなんてことになったら目も当てれません。
どのレベルの工員が見ても、形状・穴位置が理解できる図面を描けるように努力したいものです。
以上、本日のCADWe’ll Tfasテクニックでした。
ここで得た知識で、あなたが30分早く帰れる事を切に願います。