こんにちは。㈱MSPの藤井です。
本日のCADWe’ll Tfas/Excelテクニックは・・・
「あなたも含め、Tfasユーザーの96%がやっているその拾い方。間違っています。さわやかではありません。時間の無駄使いで愚の骨頂です。」
突然こんなこと言われても ( ゚д゚)ポカーン となりますよね。
拾いファイル「.hdb」を印刷した紙をペラペラめくりながら手書きで集計してExcelに入力しているあなた。今こう思ったでしょう?
「え。他にやり方あるの?」と。
そして全てを読み終わった後、つぶやくでしょう。
「今までなんて無駄なことをしていたんだ・・・・」と。
今回は、Tfasの拾いからExcelで集計までのコラボテクニックを紹介します。
今まで一日かかっていた拾い・集計作業も30分かからずに終わるので、ぜひ最後までお付き合いください。
長くなるので、先にやり方をまとめておきます。
手順1 「拾い」→「工事費目」→「CSV出力」←これを誰も使っていない
手順2 データベース化
手順3 ピボットテーブルで集計
これで「ピーン」と来た人は後は自分でやってください。
「ピーン」と来てない人は最後までお付き合いください。
それにしてもTfasの拾いって便利ですよね。
三角スケール使って朝から晩まで図面から拾っていた日々を思うと目頭が熱くなります。
最近では「見積用に数量を拾ってくれ」と送られてきた資料が「.pdf」や「.dxf」だった時も目頭が熱くなります (´;ω;`)「.tfsジャナインダ・・・」
とどめに「見積お願いします」と、拾いファイル「.hdb」を印刷した200枚の紙が宅配されてきた日には涙が止まりません (´;ω;`)「ショウワジダイカヨ・・・」
では実例で説明していきます。
「配管工事トン単価いくらの見積用の拾い」、通称「エイヤーザックリの拾い」というシュチュエーションで話を進めていきます。
まずはTfasで数量を拾います。
はいこの拾い方。間違っています。さわやかではありません。時間の無駄使いで愚の骨頂です。
今日からこれで拾いましょう。(手順1)
拾いが「.csv」として保存されます。
これでTfasの役割はおしまい。ここからはExcelにバトンタッチです。
先ほどの「.csv」ファイルをExcelで開きます。こんな画面が出てきました。
データベースに慣れていない人は「うぇっ」ってなりますよね。
ここから不要な情報を消して、データベースにしていきます。(手順2)
今回は配管・継手類の拾いをするので、ヘッダー部の「;15(配管)」の行以外を削除してしまいます。
A列の一番下の行に「90」「99」と記入されているのでこれも削除します。
これでデータベースの完成です。
これだけでも集計しやすいですが、ここで満足せずその先のテクニックへ進みましょう。
完成したデータベースを「ピボットテーブル」にぶち込みます。(手順3)
「ピボットテーブル」の作成方法をさらっと行きます。(AllAboutによる優しい解説はこちら)
ピボットテーブルが作成されました。
集計する為に以下のようにドラッグします。
「流体の材質/サイズ別のm数量」が一瞬で集計されました。
他にも、「流体別ネジ加工のm数量」「65A以上加工管のm数量」「流体別80Aのm数量」など、状況に応じて様々な角度からの集計を一瞬で行うことが出来るのがピボットテーブルなんです。
元データが壊れることは無いので、試しにフィールドを移動したり入れ替えたりしてみると、ピボットテーブルがどのようなものか理解しやすいと思います。
「Excelで便利な機能アンケート(藤井調べ)」によると、
- 初級者1位・・・関数
- 中級者1位・・・表示形式・マクロ
- 上級者1位・・・ピボットテーブル
となっています。それくらい便利な機能なのです。
拾いファイル「.hdb」を印刷した紙をペラペラめくりながら手書きで集計して、そこからわざわざExcelに入力していたあなた。もうやめましょう。
これこそが業務改善です。早く帰れと言いながら業務量を減らしてくれない上司の愚痴を言ってる暇があれば、(株)MSPのブログを読んで自らの作業効率を上げましょう。
ここまで読んでくれたあなたなら、今日からさわやかに拾いさわやかに集計しさわやかに帰宅できるはずです。
最後に、今回のテクニックが現場で役に立った事例を挙げておきます。
「藤井さーん。材料屋さんがだいたいの継手の数量を早めに欲しいっていってるー」「あいよ!」(所要時間5分)
「藤井さーん。加工管メーカーがパイプ重量と溶接ダイヤインチのザックリ数量がすぐに欲しいって言ってるー」「あいよ!」(所要時間15分)
「藤井さーん。突貫工事になるから50Aを境に業者を分けたいんだけど、至急流体別サイズ別m数量まとめてー」「あいよ!」(所要時間5分)
「藤井さーん。上司が施工図での数量を今すぐ教えろって言ってきたんだけどー」「あいよ!」(所要時間5分)
「藤井さーん。膨張タンク選定するのに温水配管のm数量教えてーNow」「あいよ!機器の保有水量は任せたぜ!」(所要時間5分)
上記を読んでニヤッと笑ったあなたにこそ、今回のコラボテクニックを身に付けてさわやかな拾いをしてもらいたいものです。
以上、本日のCADWe’ll Tfas/Excelテクニックでした。
ここで得た知識で、あなたが30分早く帰れる事を切に願います。